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2010年3月18日木曜日

ベアテ・シロタ・ゴードン Beate Shirota Gordon

今日、所さんの、「一億人の大質問!?笑ってコラえて」を何気なく見てた…(笑)(小林麻央さんとか出てる番組です)。

そうしたら、ベアテ・シロタ・ゴードン(Beate Shirota Gordon)さんの特集を放送していた。なんとベアテさんは、1946年に現在の日本国憲法制定に関わったメンバーの一人で、2010年現在、唯一存命されている方である。凄い人である…。
6カ国語を話せる方で、もちろん日本語はペラペラだった(笑)。アメリカ在住で当時好きだった曲は「ストラヴィンスキー」だったとか…。
自分で説明するより分かり安いページを見つけたので、貼っときます(笑)。詳しく知りたい方は↓を、要チェックやでー(笑)。(注意・2003年の文章なので舞台公演等はありません…あしからず。)

(おまけ、↓で日本文化を「つぎはぎ文化」といってるけど、実は「奈良の大仏さま」も「つぎはぎ」だらけらしいのである。火事や戦乱で壊れては修復し…、を繰り返した為…(今日、歴史ヒステリアでやっていた修復したお坊さん(の内の1人)の名前は、公慶さんです)。大仏さまと憲法…、妙な一致である…(笑)。それでは。)

一言にまとめるなら、日本国憲法は、25人のアメリカ人によって、たった9日間で出来た、けれども世界に類を見ない、理想的な平和憲法だ!と言うことらしい…。日本人ながらまったく知らなかったよ、オレは…。今日で憲法に対する見方が変わった気がする。これからは、もっと憲法に関心を持っていきたいと思う…本当に(笑)。ありがとうベアテさん&憲法制定に関わった人達&大仏&公慶さん。thank you so much.

1946年に起きた9日間の物語

2003/07/17 歴史の偶然か。明治憲法(1889−1946)が全面的に改 正されたのは成立から57年目だった。そして、57周年を迎 えた日本国憲法も今、改正を迫られている 明治憲法がドイツのプロイセン憲法をモデルに作成され たことは、中国人の私でも高校時代に学んだ。しかし、日 本国憲法が、25人のアメリカ人によって1946年2月4日か ら13日までのわずか9日間で書かれたことを、知る機会は なかった このことを私に教えてくれたのは、ジェームス三木氏が 脚本、演出を手がける青年劇場の舞台『真珠の首飾り』で ある。日本国憲法誕生の内幕を描いたこの作品は、憲法草 案の作成をめぐるGHQ民政局の会議室の9日間を再現して いる。「テンポよく退屈しない、スリリングでひきつけら れる」と評価される舞台演出は、映画の名作「十二人の怒 れる男」を思い出させる 今年11月予定の全国公演に先立ち、青年劇場は、7月10 日に東京で、女主人公のモデルであるベアテ・シロタ・ ゴードン氏(Beate Sirota Gordon)を招き、講演会を催し た。そこで、ジェームス三木氏、「やさしいことばで日本 国憲法」の作者池田香代子氏、三者による対談が行われ た 講演会の前日、ゴードン氏は都内のホテルで私のインタ ビューに応じた。目の前にいるゴードン氏は、美しい銀 髪、エネルギッシュな性格、流暢な日本語、まさに「シニ ア国際派」と呼びたくなるような女性だ 彼女は、ロシア系のユダヤ人ピアニストの娘として 1923年にウィーンで生まれた。5歳の時、東京音楽学校に 赴任する父に伴って来日し、乃木坂の家で少女時代を過ご した。1939年、留学のためにアメリカへ。1945年、GHQ 民政局のスタッフとして再来日し、22歳の若さで日本国憲 法草案の人権条項、特に女性権利条項の作成に携わった ゴードン氏の話しによると、当時のことは極秘であった ため、彼女は憲法草案について半世紀近く沈黙を続けてい た。草案作成に参加した25人のスタッフの中、彼女を含め て、今健在なのは5、6人だけだという。その歴史的な作業 を記録として残すため、彼女は憲法誕生の生き証人とし て、『1945年のクリスマス』(柏書房1995年)と題した 自伝を出版した。また、1998年から、平和憲法や女性権利 の重要性などを訴えて日本各地で講演し、聴衆は8万人を 超えた ゴードン氏は、憲法がアメリカによって「押し付けられ たもの」とする批判に対し、「草案作成の時間が短かった ですが、我々はフランスの第3共和国憲法、ドイツのワイ マール憲法、アメリカ合衆国憲法、ソビエト共和国憲法と いった世界中の憲法を集め、議論を重ねた。こうして出来 上がった日本国憲法は、現在のアメリカの憲法よりも進歩 的で、素晴らしいものです。日本国憲法を生んだのは、25 人の個人ではなく、アメリカ政府でもない。世界歴史の流 れです」と述べた また、『1945年のクリスマス』では、草案作成に参加し たGHQ民政局員には、ゴードン氏の他に、フランス出身の ユダヤ人などもいたと記されている。日本国憲法には、戦 争と人種差別の狭間に生きた人達からの、「人権」と「戦 争」に対する深い思いが寄せられていたことが分かる これらの話を聞き、中国人の私は初めて日本の憲法を羨 ましいと思った。このような人類の理想、人間の価値を集 約した憲法は日本人の大きな財産である。世界で初めて戦 争と軍隊を否定した平和憲法に、日本の国民は誇りを待つ べきだと思った 翌日の対談で、ジェームス三木氏は「日本文化全体を つぎはぎ文化』として捉えてもよいだろう。その中で ゴードンさんたちは、アメリカで実現できなかった理想 を、平和憲法という形にして日本にプレゼントした」と話 した 政府は自衛隊を正当化するため、第九条を改正しよう としている。それは『できちゃった結婚』と同じだ。子供 できちゃったら、戸籍に入れちゃうと」と、ユーモアを交 えながら、憲法改正の不当性を鋭く指摘した ゴードン氏は「今のイラクは戦後の日本の状況と似てい ます。イラクの国民にとっては、一番必要な援助は外国の 軍隊ではなく、民主制度や経済改革です。アメリカに追従 し自衛隊を派遣するより、イラクの再建へのアドバイスと 市民の役に立つ援助を提供してほしいです。特に、戦乱や 抑圧に苦しんでいるイラクやアフガンの女性に、日本女性 の経験を教えてあげてほしいです」と希望を寄せた また、彼女は「残念ながら、アメリカを含めて世界各国 では、日本国憲法についての知識はまだまだ少ない。私は これからも、世界にこの平和憲法のことを宣伝していきた いと思います」と真摯な姿勢を示した 日本は世界第2位の経済実力を誇り、政府はその経済力 に見合った国際的な役割を果たしたがっている。それは自 然なことである。しかし、海外へ自衛隊を派遣するという 形で「国際貢献」を企てるより、経済、文化交流で、平和 の仲介役を果たす方が現実的である。それが、21世紀にお ける真の国際貢献だと思われる 日本には、世界平和の指導者になってほしい」と ゴードン氏は強く願っている 私は日本隣国の一市民として、平和憲法は、日本国防の ための武器であり、もっと積極的に使ってほしいと願う そして、日本のアジア外交は平和憲法が指し示す方向に向 かっていると信じたい。